*終了した講座*日本の手しごと 竹かごを編んでみよう

**終了した講座です。下の方に、開催後のレポートがあります。*******************

日本の手しごと、しなやかで美しい竹細工を編んでみませんか?

 

スペインでのワークショップ経験もある、竹工芸技能士の、山根広充さんを講師にお招きしています。山根さんに教わりながら、直径で15cmほどの大きさの竹かごを完成させます。

 

ドリンクとおやつが付きますので、おしゃべりも交え、場の雰囲気も楽しみながら日本の伝統工芸に親しみましょう!

 

 

日にち:

2017/10/29(日)

 

時間:

13:30~16:00

 

料金:

4,200円(材料費、ドリンク・おやつ付)

 

服装:

作業で塗れたり、竹ひごが引っかかることもありますので、気にならない服装でお越しください。

 

 

**************

「羅mimori」共同企画

**ここから、開催終了後のレポートです******************************

 

「日本の手しごと 竹かごを編んでみよう」が、無事に終了しましたので、ご報告いたします。

 

講師である竹工芸技能士の山根さんから、竹について、竹工芸について、簡単に教えていただきました。日本にある竹の種類って、なんと600種類以上もあるそうです!北海道は気候的に竹の種類が多くないので、竹工芸の文化にあまり馴染みがないのですが、本州以南では、竹と竹工芸はごくごく身近な文化なのだそうです。

 

竹工芸の大きな特徴の一つに、「理にかなった構造をしている」というものがあり、それがとても印象深かったです。どの角度からも、全ての圧力が均等になるように編まれているというのです。異なる材質を組み合わせていても、左右が必ず対象になっているし、力のかかりかた・力の向かう先も計算されて設計されているのだそうです。そう考えれば、竹細工の丈夫さにもたいへん納得いきますし、「先生の言う通りに編んでいかないと失敗するよ」という注意事項にも、深く頷けました。

 

 

 

山根さんの説明と実演を見ている間は、自分の手は止めて、作業内容をしっかり覚える。ちゃんと理解してから、自分の手を進める。

 

そんなつもりはないんですが、大人は意外と、説明を見ながら同時にやろうとしたり、なんとなくわかってくると勝手に先に進もうとしたりしちゃうんですよね。でもそれでは、作り方は身に入らないし、計算された構造の竹工芸品は作れない。資料や動画を見ながらの作業とは違う、「理解してから手を動かす」という、山根さんの指導の仕方も、すごく理にかなっていると感じて、勉強になりました。

 

 

きっちり丁寧に竹を編み進めていると、時間が経つのがあっという間でした。半分くらい進んだところで、全員で休憩。今日のおやつのメニューは、シフォンケーキ、自家製小豆を使ったスコーン、自家製の栗の渋皮煮、アップルシナモン、そして前日のハロウィンヨガで参加者さん達から頂いたお菓子です。飲み物は、コーヒー、紅茶、ハーブティ、野草茶、黒豆茶から選んで頂きました。

 

 

みんなが同じ作業を進めるので、まったく同じ作品が出来上がるかというと、そうではありませんでした。人によって網目の大きさが違うことで印象も少し違い、高さを出したい、平たくしたいなどのアレンジも加えることができたので、出来上がった竹かごは、ちょっとづつ表情が違います。やはり、自分で編んだということで、特別に可愛らしく感じます。

 

 ものづくりの講座のいいところは、自分で作ったということで、道具やものに愛着が湧いて大切にしようと思えることだと思っています。極端に言うと、壊れたらまた買えばいいや、と、つい思ってしまうところを、壊れないように使おう、壊れても捨てないで直そう、と自然に思えるようになることです。

 

そして、作り手の労力や、ものの持つ歴史や価値を、体験的に知ることができることも、ものづくり講座のいいところです。ものの持つ歴史や価値、今回でいうなら、竹細工が、丈夫で長持ちするようにどれほど綿密に設計されているのかということ、そして構造だけじゃなく、美しく作ることも大切にされているということ。(本州では)身近で成長の早い竹を使い、釘や接着剤などを使わないで作ることが、持続可能な文化や環境保護にどれほどの貢献をしているか、ということなどを感じました。

 

 

講師の山根さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

 

**レポートここまで***************************************